「動かす意味があるのか?」——その問いを超えたところにある本質
あるアメリカの開発者が、ニンテンドーWiiの上でAppleのMac OS Xを動作させることに成功した。
WiiはPowerPCアーキテクチャのCPU(IBM Broadway)を搭載しており、初期のMac OS X(PowerPC時代)と同じ命令セットを持つ。理論上は動く——しかしそれを実際にやり遂げた人間がここにいる。GPUドライバの差異、メモリ制約、ブートローダーの書き換え……無数の技術的障壁を越えて、画面にAppleのGUIが映し出された瞬間の記録は、ハッカーコミュニティで即座に拡散した。
「で、何に使えるの?」
この問いを投げかける人は多い。実用性は限りなくゼロに近い。だが、この問い自体が、日本のテック教育が長年抱えてきたある致命的な欠落を照らし出している。
日本には「意味のないハック」を賞賛する文化が育っていない
少し立ち止まって考えてほしい。